ご挨拶

 5-アミノレブリン酸(5-ALA)はエネルギー産生やヘムなどの重要なタンパク質の生成に関与することから生命の根源物質といわれています。

 近年5-ALAの大量生産が可能となり、医薬品やサプリメント、化粧品、試薬として医学や美容、農業などの分野で5-ALAは活用されています。

 動物は加齢に伴いミトコンドリアの働きが低下することでエネルギー産生量が減り、それと同時に活性酸素が増大することで細胞に構造変化をおこし、最終的には機能消失をもたらしますが、最近の報告では5-ALAの投与によってそれらの機能が改善され抗酸化作用が増強するということから様々な病態や各種疾患に5-ALAは役立つ可能性があります。

 当研究会は犬や猫における5-ALAの臨床研究およびその応用法についての情報を発信、共有し、そして広く獣医医療に貢献することを目的として設立されました。是非とも日本製5-ALAの臨床応用の可能性について私たちとともに探求してみませんか。皆様のご参加を心からお待ちしております。

 

犬と猫の5-ALA研究会 会長

後藤 正光